20年東京五輪の追加種目として復活が決まった野球・ソフトボールの3団体が協力して、御礼のメッセージ映像を準備していることが3日、分かった。国際オリンピック委員会(IOC)は3日(日本時間4日)、リオデジャネイロで総会を行い、野球・ソフトボールや空手など5競技18種目が一括で提案され、採用が決定した。

 野球・ソフトボールは、会場を横浜スタジアムに一本化するなど、08年北京五輪以来となる悲願の競技復活に備えてきた。メッセージ映像には、長嶋茂雄巨人終身名誉監督、王貞治ソフトバンク会長らに加え、日本ハム大谷ら現役プロ野球選手、ソフトボール上野らが登場する予定。今夏の甲子園大会や、プロ野球、ソフトボールなど、各競技会場でも映像が流れる見通しになっている。

 15年3月には、五輪の正式種目復活を目指して、全日本野球協会、日本ソフトボール協会、日本野球機構の3団体が協力してPR映像を製作した。長嶋氏、王氏らに加え、松井秀喜氏、野茂英雄氏、巨人菅野、阪神藤浪、芸能界からはとんねるず石橋貴明、ダウンタウン浜田雅功らが参加。総勢32人がキャッチボールで、復活への思いをつないでいった。

 今回はキャッチボールではなく、御礼のメッセージになる見通しだ。長く野球界を支えた“レジェンド”たちが、歴史的な1日に花を添える。