広島が25年ぶりリーグ優勝へ王手をかけた8日のマツダスタジアムでの中日戦は、広島地区での平均視聴率が、本年度最高の45・8%だったことが9日、分かった。放送した広島テレビ(日本テレビ系)が発表した。

 同局は午後7時から同8時54分まで試合を放送。瞬間最高は午後8時50分の58・5%だった。

 8日の試合では、広島が勝ち、巨人が阪神に敗れれば、広島の優勝が決まる状況だったが、巨人が阪神に逆転勝ち。瞬間最高が出た時間帯の約5分前に巨人勝利が決まり、番組でも8日の優勝がなくなったと伝えていた。

 今季の広島戦は、地元では視聴率も序盤から絶好調。6月からすでに30%超えの試合も多く出ていた。

 歓喜の瞬間へ向け、地元視聴者の注目度は増すばかりで、マツダでの3連戦初戦となった6日の「広島-中日戦」は、テレビ新広島(フジテレビ系)が放送し、平均37・0%。7日の試合はRCCテレビ(TBS系)が中継し、同36・4%を記録した。

 地元局では、優勝の瞬間には脅威の50%超えにも期待がかかり、十分、視野に入る数字だったが、8日の試合では、早々に巨人が勝利を決めたため、地元局にとっても無念となった。

 それでも、4月4日からの本年度では最高視聴率。“今季最高”の注目度を証明する形となった。

 数字はいずれもビデオリサーチ調べ、広島地区。