仙台大は6-0で宮城教育大に連勝し、勝ち点を積み重ねた。最速142キロの1年生右腕・稲毛田渉(帝京)が散発3安打でリーグ初完封。公式戦自己最多の15奪三振で飾った。

 リーグ先発4戦目(登板7戦目)の稲毛田が三振すべてを空振りで奪った。初回先頭から奪三振ショーをスタート。6回1死からの5者連続を含め、リーグ歴代5番目になる三振の山を築いた。「真っすぐとスライダーが良かった。ツーシームでカウントも取れた」と笑顔。森本吉謙監督(42)も「テンポよく投げてゲームを作った。(相手打線が)最後まで振ってくれましたね」と目を細めた。

 体験入学の昨季オフはDeNA入団前の熊原健人投手(22)とキャッチボールをして刺激を受けた。今春は東北学院大1戦目で4番手救援。タイブレークの末に初白星を挙げたが、リーグ初完投の同3戦目は0-1で負け投手に。通算2勝目を挙げた稲毛田は「チームが勝つことが一番。どこから投げても取りこぼさないようにしたい」と気を引き締めた。【佐々木雄高】