富士大(岩手)が八戸学院大(青森)を7-1で下して8勝1敗とし、リーグ6連覇を達成した。最速152キロを誇るドラフト上位候補の先発小野泰己投手(4年=折尾愛真)が9回10奪三振2安打1失点で完投し、29度目の優勝に導いた。明治神宮大会(11月11日開幕)の出場権をかけて、10月22日に始まる東北地区大学野球代表決定戦で南東北大学野球連盟代表と激突する。

 進化を遂げた剛腕・小野が無傷の5連勝でリーグ6連覇に導いた。「達成できて良かった。5回ぐらいから制球が乱れたけど、カーブを効果的に使えた」。リーグ開幕前まで封印していた100キロ台のカーブでカウントを稼ぎ、この日広島のスピードガンで計測した最速149キロの直球でコーナーを突いた。今リーグでは5戦5勝で40回49奪三振21安打3失点。50キロ差の緩急をつける投球が完成した。

 春よりスケールアップして、満を持してプロの世界に殴り込みをかける。リーグ戦が終了予定の今日18日にプロ志望届を提出する見込み。この日広島、ソフトバンクのスカウトが見守る前で名詞代わりの好投を見せた。「1軍で勝てる投手になりたい。12球団どこでもOKです」。富士大からは山川、外崎、多和田が3年連続で西武に入団している。偉大な先輩たちに続く。