広島は20日、広瀬純外野手(37)、倉義和捕手(41)が今季限りで引退すると発表した。球団側に引退の意志を申し入れ、了承された。近日中に引退会見を行う。

 広瀬は佐伯鶴城から法大を経て00年に逆指名のドラフト2位で入団。強肩、強打の外野手として活躍。10年にはゴールデングラブ賞も受賞した。13年には15打席連続出塁のプロ野球新記録を樹立。いまだ破られていない。通算977試合に出場し595安打、51本塁打。

 倉は京都成章から京都産業大を経て97年ドラフト5位で入団。堅実なキャッチング技術と、たくみなリードでFA移籍前の黒田の専属捕手も務めた。今季から2軍のバッテリーコーチを兼任していた。通算719試合で339安打、23本塁打。

 2選手とも今季の1軍出場はなく、引退を決断した。広瀬は明るいキャラクターでも人気を博し、特徴的なもみあげから「チャーリー」の愛称でも親しまれた。倉は昨季の黒田復帰を誰よりも喜び、バッテリー再結成を目標に汗を流していた。長く低迷期を支えた功労者がユニホームを脱ぐ。