宮城工が今大会から導入のDH制を使用し、泉に10-2で7回コールド勝ちした。先発投手がDHを兼務できる「大谷ルール」を適用したエース藤沢陸投手(3年)が7回2失点(自責1)。打っては長打含む3安打3打点と期待に応えた。
仙台工は0-23の5回コールドで仙台育英に大敗も、24年夏以来の単独チームで戦った。仙台一は宮城広瀬を15-5の5回コールドで退けた。
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これぞ投打二刀流だ。宮城工の藤沢は直球主体に7回まで6奪三振。さらに、全打席出塁とバットでもみせた。「バッティングの方が好きで、守備はあとからついてきた感じです」と話すほど、打撃には自信がある。この日、使用した「大谷ルール」は、降板後もDHとして残ることができ、2番手以降の投手も投球に専念できる。藤沢は「自分に合っているルールだと思うので採用されてうれしいです」と話した。
この日は長打も飛び出したが、これまでは飛距離が課題だった。そこで、打撃フォームに大胆さを取り入れた。「小柄な体格を理解したうえで、あえて大きく体を使うようにしています」。これが功を奏した。
エースとしても並々ならぬ覚悟を持っている。「完投する」。背番号1を託された瞬間から、この思いは変わらない。自慢の真っすぐの球速は入学時から10キロアップし、135キロまで上上がり、緩急の差も生み出した。「ストレートの質が上がったことで、全球種が引き立つようになりました」と手応えを感じている。
ただ、まだ満足はしない。「自分1人でも勝ちきれるチームを作るためにも、体力をしっかりつけていきたいです」。目標は夏の頂点。エースとして、打の軸として高みを目指し続ける。【木村有優】

