静岡が初戦の2回戦で掛川東を8-1の8回コールドで退け、6年連続で夏の全国選手権静岡大会のシード権を獲得した。4番の平野光星捕手(2年)が、1本塁打を含む2安打4打点をマーク。チームを勝利に導いた。3回戦は25日に県内4球場で行われる。

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名門「シズコウ」の4番が、一振りで試合を決定づけた。7回裏2死一塁。平野は2ストライクと追い込まれながらも、甘く入ったチェンジアップを逃さなかった。「三振が嫌でいつもよりコンパクトに振ることを意識した。打球が低くフェンス直撃かと思った」。打球は本人が抱いた感覚から、もう一伸び。ライナーで左翼席に飛び込んだ。

チームは6回にスクイズを失敗。追加点を逃し、直後の7回表には反撃の1点を与えていた。流れを渡しかねない状況で放り込んだ高校通算14号2ランで、主導権を完全に掌握。8回コールドで快勝した。池田新之介監督(48)は「本当に、長打は一気に流れを変えてくれる。打てる選手がいるのが強み。仕事をしてくれた」と賛辞を惜しまず、ヒーローも「あまり褒められることがないので、うれしい」と照れた。

昨夏、藤枝東との3回戦の代打で迎えた公式戦初打席。平野は、いきなり3点本塁打を放った。長打力、勝負強さを買われて同年秋の大会後から不動の4番に座る。この日は、5回にも2死二、三塁の好機で中前に2点適時打を放ち、計4打点。リードだけでなく、バットでも1失点完投したエース左腕・鈴木颯真投手(3年)の好投を支えた。

夏のシード権を手にしたが、攻守の要は反省も忘れない。「もっと打線のつながりを大事にしたいし、守備でも単純なミスがまだある。突き詰めていきたい」とチームの思いを代弁し、加藤学園とぶつかる3回戦へと気持ちを切り替えた。【前田和哉】

◆平野光星(ひらの・こうせい)2009年(平21)7月31日生まれ、静岡市出身。小1から静岡レッドソックスで野球を始め、中学時代は島田ボーイズ。右投げ右打ち。家族は両親と妹。183センチ、90キロ。血液型O。