大一番のマウンドに上がるソフトバンク千賀が「打者大谷」封じを宣言した。今日21日の一戦に先発するが「僕は打たないので抑えるだけ。(大谷は)1人の打者として見ている。すごい打者だけど、内角を突く配球も必要だし、しっかり投げたい」と、内角攻めを“予告”した。千賀は今季大谷に8打数2安打で2本塁打を許している。チームとしても19試合で打率4割1分5厘、9本塁打、16打点と打ち込まれているだけに、森スコアラーも「当てるのはダメだが、当てるくらいのつもりで」と話した。

 当初、千賀は21日に投げる予定ではなかったが、13日楽天戦(コボスタ宮城)が雨天中止になったことでローテーションが動き、大役が回ってきた。「意気に感じてやりたい。緊張がないと言ったらうそになる」と気合十分。今季12勝2敗でチームトップの防御率2・61を誇る右腕は、ヤフオクドームでキャッチボールなどを行い最終調整した。

 もちろん敵は大谷だけではない。「日本ハムはいい意味でいやらしい打者が多い。全員気を抜いて投げられる打者ではない」。リーグ3連覇への正念場へ、集中力を高めていた。【石橋隆雄】

 ◆優勝マジックの行方 ソフトバンク、日本ハムの両チームはゲーム差なしの勝率3厘差で21日から直接対決。ソフトバンクは2連戦で1勝すればマジックが再点灯し、早ければ今日21日にM8が出る。ソフトバンクは△△でも22日にM8が再点灯。ソフトバンクが△●のケースは日本ハムにM7、●●のケースは日本ハムにM6が点灯する。