ロッテ・サブロー外野手(40)が引退試合のオリックス戦(QVCマリン)に臨んだ。「4番DH」で先発出場。3打席連続空振り三振で迎えた9回裏、最後の打球にらしさが詰まった。1死走者なし。カウント1-1で、平野のアウトロー149キロを捉えた。右中間を破り、二塁ベースで満員御礼の歓声を浴びた。

 巨人阿部が戦友の引退に思いを新たにした。休日の25日、QVCマリンに足を運んだ。超満員のスタンドに「千葉のスターがやめるときはこんなに人が来るんだなと」と受け止めた。試合前には言葉をかわし、現役生活をねぎらった。巨人で同僚だったのは11年シーズン途中からの約4カ月だが、「(07年北京)五輪予選が最初だったけど、かわいがってもらった。巨人ではプライドもあると思うけど、打撃のことを自分に聞いてきたり、すごく貪欲な人だなと。野球に対して超マジメだった」。2学年上のサブローへのリスペクトを口にした。

 また他の巨人の後輩たちも、引退試合に駆けつけた。内海、山口、長野、坂本とロッテ時代の同僚だったクルーズもバックスタンドの一室から観戦。サブローの名前入りタオルを手に声援を送った。長野は「感動しました」と勇姿を焼き付けた。また、PL学園時代の監督である中村順司氏も観戦に訪れた。