ソフトバンクはCSファーストステージを和田毅投手(35)抜きで戦うこととなった。左肘違和感で出場選手登録を抹消中の和田について、工藤監督は29日、「痛みがどれくらいか本人とも話してみないと分からないが、ファーストは難しいんじゃないか」と明かした。

 和田はこの日の投手練習でもキャッチボールを行わず、長距離ダッシュなどにとどめた。前日28日には軽めのキャッチボールを再開したが、まだ毎日は行えない状態。和田は「ちょっと今の感じなら…。一気に上げるとどうなるか分からない。張りがあるのは間違いない」と悔しそうに話した。チームトップの15勝でシーズンの最多勝、最高勝率の2冠をほぼ手中にしている左腕の穴は大きい。

 ロッテと対戦するファーストステージは千賀、武田、バンデンハークの3本柱で戦うことが濃厚。千賀は今季ロッテ戦は7戦4勝負けなし。防御率2・36。27日も8回に連続押し出しで2失点したが、7回まで2安打無失点と嫌なイメージを植え付けている。武田は4戦2勝1敗、バンデンハークは2戦2勝と相性も悪くない。

 和田は12日からのCSファイナルステージでの復帰を目指す。「何とか貢献できる状態に戻したい」。日本ハムとの決戦に向け中田、摂津、東浜ら先発の数もそろう。和田抜きスタートは厳しい状況だが、3年連続日本一へ戦える戦力は十分ある。【石橋隆雄】