まだまだ大きくなります! 阪神がドラフト3位指名した須磨翔風・才木浩人投手(17)が21日、神戸市須磨区の同校で指名あいさつを受けた。187センチの長身がいまだ伸び続ける右腕が猛虎の未来を担う。

 「タイガースでエースになって、日本でエースといえば才木と言われるような投手になりたい」

 伸びしろは無限大だ。今年7月には185センチだった身長が、3カ月で約2センチ伸びた。入団発表が行われる12月には、190センチ台に到達するかもしれない。阪神で190センチ台の投手となれば、メッセンジャー、藤浪と実績者が並ぶ。身長だけでなく、球速もこの2年半で25キロ以上増しており、発展途上だ。

 金本監督も期待を寄せる。「伊藤智みたい。(肩の)可動域がすごく大きい。肩甲骨がブワっと後ろに行く」と、球界最高のスライダー投手といわれる元ヤクルト伊藤智仁と比較する。担当の熊野スカウトも「体ができたらすぐに150キロ投げる。近い将来(藤浪)晋太郎以上になるかもしれない」と大器を評した。

 現在は「カットボールを覚えようとしているところです」と伊藤智のような横の変化球習得に励んでいる。心技体で成長中の頼もしい逸材が猛虎に入団する。【梶本長之】