32年ぶり4度目日本一を目指すセ・リーグ覇者の広島が、大技小技で日本ハム先発大谷を攻略し、日本シリーズ初戦を制した。

 広島が、足技で先手を取った。鈴木の四球と安部の右前安打で2回1死一、三塁。8番石原が空振り三振に倒れた際、一塁走者安部が二盗を試みた。捕手大野から二塁へ送球される間に三塁走者鈴木が本塁生還。重盗で大谷から1点を先制した。

 さらに4回。広島は無死走者なしから松山が、大谷の155キロの直球を右翼席に運ぶソロアーチで追加点。1死後、今度はエルドレッドがバックスクリーンにたたき込むソロ本塁打でこの回2点を加点した。

 3点を追う日本ハムは7回無死、パ・リーグ本塁打王のレアードが広島先発ジョンソンからバックスクリーンに運ぶソロ本塁打を放った。

 2点差と詰め寄られた広島は、7回に丸の右前適時打、エルドレッドの右犠飛で2点を追加し、突き放した。

 広島は7回途中から今村、ジャクソン、中崎と継投で逃げ切った。

 広島ジョンソンは7回途中1失点の好投でシリーズ初勝利。日本ハム大谷は6回3失点、11奪三振の力投も実らず1敗目。

 第2戦は午後6時30分からマツダスタジアムで行われる。