いきなり達川節が全開した。ソフトバンクは10月31日、達川光男ヘッドコーチ(61)の就任を発表。キャンプ地宮崎で会見を行った。背番号は「79」。前身ダイエーでバッテリーコーチを務めた95年以来の復帰会見で約20分も熱弁。「監督をしている間は終生、工藤さんに忠誠を尽くしたい。初めての言葉は『オイ、工藤なめんなよ』だったのですが、2度と言いません」と忠誠を誓うと「優勝しないときには三笠さん(球団統括本部副本部長)と一緒に退団して責任を取りますよ」と、道連れ勇退宣言。

 来季に向け「日本ハムはしぶとい強いチーム。大谷はまだひよっこ。ひな鳥、親鳥になったらどんな選手になるだろうか。今年以上に厳しい戦いになる」と、得意のユーモアを交えながらも強い決意を表した。

 工藤政権3年目で初のヘッドコーチとして招かれた。豊富な経験を生かし、作戦など参謀役として期待される。そして、もう1つの期待が細川の抜けた捕手陣の強化だ。会見後、さっそくジャージー姿で捕手陣を指導した。「キャッチングがヘタなやつは試合に出られんと思え!」と大号令。就任初日から新風を吹かせた。【石橋隆雄】