DeNAにドラフト1位指名された神奈川大・浜口遥大投手(4年=三養基)が、自己ワーストの1/3回5失点でKOされた。共栄大戦に先発し、初回に3連打と押し出し四球2つなど4安打4四球と炎上。涙の終戦となった。共栄大は明治神宮大会出場に王手をかけた。

 浜口が、横浜のマウンドで崩れた。ストライクが入らず、先頭から連続四球。打者9人で犠打での1死しか奪えず、がっくりと肩を落として降板した。直球は最速144キロ止まり。得意のチェンジアップも高めに浮き、痛打された。「1回も持たなかったのは初めて。技術も気持ちも、まだまだ足りない。これが今の実力です」と涙をこらえた。

 アクシデントは言い訳にしなかった。雨のため試合開始は2時間半遅れ。1週間前に左手中指に血マメができ、古川祐一監督(48)もこの日の先発起用を悩んだほどだった。2年時からエースを任される左腕は「雨の影響はなかった。(指は)自分がケアしきれなかった。勝利に導けず悔しい」と責任を背負い込んだ。

 1年春の初先発初勝利も横浜スタジアム。「すごく投げやすくて、好きな球場。この悔しさをプロで晴らせるように頑張る」。10月21日の指名あいさつでラミレス監督から「ハマのハマちゃん」とニックネームを授かった浜口が、雪辱を誓った。