巨人高橋監督が「積極的コミュニケーション」で新戦力を迎え入れる。日本ハムとのトレード発表から一夜明けた3日、ジャイアンツ球場での秋季練習を打ち上げた。新たに加わる吉川光と石川とは、宮崎秋季キャンプの10日からの第2クールから休日込みで9日間、寝食を共にする予定。指揮官は「時間は少ないけど、ちょっとでも雰囲気を感じてくれれば。春(春季キャンプ)にヨーイドンになるよりはいいかなと。僕らもコミュニケーションを取れればと思います」と、チームの輪にすんなり入れる雰囲気づくりを約束した。

 12年パ・リーグMVPの吉川光には「主軸」としての期待を寄せる。尾花投手コーチは「左のパワーピッチャー。先発でやってもらいたい。ローテーションに入ってくれれば」と柱の一角を託したい考え。秋季キャンプでは実戦も予定するが「投げなくてもいいでしょ。投げることに関しては実績があるわけだから」と話した。「どんな動きをするのかとか守備はどうなのかとか、そういったのが見られればいい」と細部まで確認し合って理解を深める。

 今日4日の入団会見には高橋監督も同席する予定。先発陣と右の代打強化という命題を解消できる2人の緊張をほぐしながら、日本一奪還への戦力に加えていく。【浜本卓也】