セ、パ両リーグの今季のベストナインが25日、発表され、日本一に輝いた日本ハムから、史上初の“二刀流受賞”を果たした大谷に加え、中田、レアード、西川が選出された。有効投票総数はセが269票、パが245票で、両リーグ最多得票は広島鈴木の266票。パでは日本ハム・レアードの238票。ソフトバンク、楽天、阪神、中日からの選出はなかった。

 ソフトバンクから8年ぶりにベストナインが選ばれなかった。前回の08年は最下位だったが、今回はシーズンで83勝を挙げながらリーグ2位。悔しい1年を象徴する結果となった。

 球団納会ゴルフに参加した工藤監督は「ふ~ん…、そうか」と一瞬、驚きの表情を見せながら「個人よりチームとしてまずは優勝すること。いい成績を残しても、選ばれた人がよりいい成績を出してしまったらね」と3連覇を逃したことが原因と分析した。

 来季は内川35歳、松田34歳、本多、長谷川は33歳を迎える。右肘を手術した今宮のバックアップの川島は34歳、明石は31歳になる。工藤監督は「不動のオーダーだったら、こちらとしては楽だけどね。無理な時はこちらから止めてあげないと」と143試合を乗り切るために、主力を休ませながら戦う考え。V奪回が、ベストナイン復活の近道なのは間違いない。【石橋隆雄】