ソフトバンク五十嵐が12日、プロ20年目の来季、新球スプリットを持ち球に加えることを明かした。今月中旬まで、約1カ月間参加していたメキシコのウインターリーグでも2種類のスプリットを試投。「来年のキャンプでも投げて、実戦で使えるようにしたい。勝負球として使えれば」と意気込んだ。真っすぐ落ちるボールとシンカーのように曲がりながら落ちるボールの2種類で、打者の左右やコースによって使い分けるプランだ。

 メキシコでは5試合先発も経験。日本ではデビューから708試合連続救援登板のプロ野球記録を持つが「大した記録ではないし、新しいことに取り組むことに価値がある」と、記録更新へのこだわりはない。「先発にケガ人が出たりしてローテの谷間で投げる人がいない時には真っ先に手を挙げたい」と話した。この日はKBCラジオで特番「ニューイヤースペシャル DJ五十嵐」(来年1月1日午後4時放送)の収録。今年1年を振り返る漢字を「新」と記した37歳は、新たな自分を求め、18年シーズンに挑む。