「飲み」もいいけど、博多っ子は「もつ鍋ニケーション」とよ!? 来季、正捕手を狙う阪神梅野が、もつ鍋をツールに投手陣と信頼関係を築く計画を掲げた。「キャンプはチャンスだと思う。シーズン中に都合がつかないこともあるし、状態を見ないといけない。宜野座に、もつ鍋とかいろいろな店がある」。故郷福岡の名物で、チームメートのおもてなしを買って出た。

 矢野作戦兼バッテリーコーチが「飲みにケーション」を推奨したばかり。捕手にとって、十人十色の投手陣に自分のことを知ってもらい、相手を知ることがいかに重要か、力説した。梅野も「いろんな特徴を知らないといけない人もいるし、引き出しを増やさないと。人と違ったことをしたいと思います」。3年目の今季は原口や坂本の台頭などもあり、37試合出場にとどまった。出場機会を増やすには、心理面や調子など細部まで把握したリードで、信頼を勝ち取るしかない。

 来季から、選手会の副会長に就任する。「迷惑をかけないようにやっていきたい」と表情を引き締めた。もつ鍋がおいしくできあがるほど、梅野の信頼は深まる。【山川智之】