阪神高山の2年目に期待だ。明大からドラフト1位で入団した今季は、球団の新人で44年ぶりとなる開幕1番スタメン出場。初打席で初安打を放つと、その後も活躍を続け、球団新人記録の136安打をマーク。134試合出場で打率2割7分5厘、8本塁打、65打点の堂々たる成績で新人王まで獲得した。

 すっかり忘れ去られているが、昨年のこの時期は右手有鉤(ゆうこう)骨骨折の影響でまともにバットを振れていなかった。今オフは当時と違い、筋力トレにバットスイングなど毎日のように行っており、調整は順調そのもの。この調子ならば高山自身が目標に掲げる打率3割超えも十分に達成可能だ。

 課題としては、積極的なスイングをモットーとしているため四球数が少なく、相対して出塁率も低いことだろう。四球は規定打席到達者ではワースト3位タイの27個。出塁率も3割1分6厘にとどまった。来季は1番か3番打者としての起用になりそうで、ここは改善したいポイントだ。いずれにしても、将来のプロ野球を背負って立つだろう高山の2年目に注目だ。【阪神担当=梶本長之】