岩貞さんにリベンジでアピールだ! 阪神ドラフト1位の白鴎大・大山悠輔内野手(22)が入寮一夜明けの7日、鳴尾浜で自主練習を行った。同じく自主トレをしていた岩貞にあいさつした姿から、意外な事実が判明した。「自分、対戦したことがあるんです」。

 大学時代に、岩貞と1打席対戦したことがあったという。大山の白鴎大と岩貞の母校・横浜商大は年4~5試合ほどオープン戦を行う。1年の時に横浜遠征で向かう際、先輩たちの間で「すごい投手がいる」とうわさされていたのが、当時4年の岩貞だった。

 岩貞が投げた試合に代打で登場。だが結果は…。「打席に入ったんですけど、全然でした」。バットをへし折られた当たりは力ない遊直に打ち取られ、完敗だった。プロ注目の左腕に高い壁を感じた瞬間だった。

 だがお返しするチャンスは、1軍発進が内定している2月キャンプでやってくる。シート打撃や紅白戦で対戦する可能性は十分ある。「活躍している方なのでそういう機会があればしっかり打席で勉強させてもらいたいなと思っています」。あれから3年、10勝左腕岩貞撃ちの恩返しは、定位置確保に向けても絶好のアピールになる。

 「すごい球を持っていて、そういう選手とできることは、すごくうれしいので早く1軍の舞台に立てるように1日1日頑張ります」。憧れの先輩との再会で気持ちも新た。この日はランニングやキャッチボールなど1時間メニューをこなした。「軽い練習でしたが、緊張しました」。今日8日から始まる新人合同自主トレで本格始動。公式戦での岩貞との共闘を目標に、大器の片りんを見せる。【山川智之】