日本ハム大谷翔平投手(22)が、リオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(22)と水中での合同トレーニングを熱望した。13日、都内で行われた「第51回テレビ朝日ビッグスポーツ賞」に出席。表彰式後に同学年の萩野から「ぜひ一緒に水中練習をしたい」と呼びかけられ、大谷も「カメラが来ないなら、やりたい」と、条件付きながら実現の可能性を示した。

 泳ぎには、自信がある。「習っていたので、まずまず普通には泳げると思います」とニヤリ。小学2年から5年まで水泳教室に通っていた。競泳選手といえば1日に1万5000メートルもの長距離を泳ぐこともある。「(野球選手にも)いい点はあると思う。トレーニングの一環として、良いんじゃないですか」と、世界を制した同世代のトップスイマーからの誘いに意欲を見せた。

 競技の枠を超えて親交を深めている「94年会」の正式名称も決めた。この日は、萩野と同五輪柔道90キロ級金メダルのベイカー茉秋(22)と3人で登壇。大谷自身は、昨年の同表彰式でフィギュアスケートの羽生結弦(22)と一緒に登壇した際に「羽生くん世代」と提案していたが、ベイカーが新たに「ワンダフル世代」と命名。94年生まれは戌(いぬ)年でもあり、大谷は「はい、もう“ワン”ダフル世代で!」と、萩野とともに笑顔で賛同した。

 他競技の同学年選手らと交流することは「取り組む姿勢だったりとか勉強になる」。そう自負するからこそ、萩野と競泳ならぬ“共泳”プランや同世代が集まっての食事会にも前向きになれる。同世代のリーダーには3人そろってバドミントンの奥原希望(21)を指名。大谷は「リーダーシップがすごいっすね。人脈がすごい」と絶賛した。

 同席した栗山監督も「感受性の高い選手。プラスにしてくれると思う」と、ワンダフル世代の交流を推奨した。多方面から得る刺激を、モチベーションに変えていく。【木下大輔】