プロ4年目のソフトバンク上林が「神ってる」打法で、レギュラー取りへ再挑戦する。内川との自主トレは今年で3年目。23日のフリー打撃では重心を前に移動させず、左足に残した軸で回転する打法を披露。力が伝わった打球は、昨年より飛距離が増していた。

 これまでマーリンズ・イチローのように、体が前に流れながら球を捉えていたが、その姿はない。広島鈴木も上林と同じように体が前に動くタイプだった。だが、現在は軸がぶれずに回転。「右と左の違いはあるけど、下半身しか意識せずに打ってみよう」と、今回の自主トレから取り入れた。

 内川からも股関節や右肘の使い方を指導された。飛距離だけでなく、確実性もアップ。「もう7割くらいできてきた。(自身は21歳で)年も1つ違いだし(鈴木の活躍は)悔しい気持ちが大きい。気持ちだけは負けない」。期待された昨季はキャンプで自分の打撃を見失い、迷ったままシーズンを終えた。今季は新打法を武器に、外野争いに加わる。