マージャンでコミュニケーション!? 中日の新外国人アレックス・ゲレーロ内野手(30=元ドジャース)が24日、中部国際空港に来日した。クリーンアップ候補は、趣味の「ドミニカ風マージャン」を武器にチームにとけ込む。また、ダヤン・ビシエド外野手(27)ら今季の外国人5選手も相次いで来日した。

 約12時間のフライトでも疲れを感じさせない笑顔で、ゲレーロは到着口から出てきた。「しっかり準備はしてきた。試合に出れば結果は出る」。得点力不足に泣いた中日にまた1人、強力な助っ人が加わる。

 自信たっぷりな言葉の裏には、「ドミニカ風マージャン」という趣味があった。ゲレーロは「数字を合わせていくゲームだよ。相手が何を出すか予想しながら進めるから集中力が必要。集中力を高めるためにいいんだよ」と力説する。カードゲーム「UNO」にルールが似ており、数字が書かれた札を並べ数をつなげていく。4人で行い、手札がなくなった人が勝利するゲーム。「ドミノ」とも呼ばれている。

 日本にもマージャンがあるが、その存在は知らなかった。しかし「チャンスがあればやりたいね!」と笑顔。異国の地で1日でも早くチームにとけ込むことが、活躍への近道だ。趣味が同僚との距離をグッと近づけてくれるコミュニケーションツールになるかもしれない。

 昨年4月以来、実戦から離れている。「とにかく試合に出たい。できるだけ試合に出て投手との感覚を取り戻したい。チャンスがあれば(早い時期から)試合に出たい」と野球を欲している。同じキューバ出身で日本球界の先輩ビシエドからは日本の野球、練習の仕方などを教えてもらった。15年にメジャーで11本塁打の主軸候補に森監督も期待を寄せる。内外野が守れ、二塁プランも浮上。それ、ロン! とばかり、ゲレーロが強竜打線復活の当たり牌になる。【宮崎えり子】

 ◆アレックス・ゲレーロ 1986年11月20日、キューバ生まれ。亡命して13年にドジャースと4年契約。14年メジャーデビュー。15年は106試合で11本塁打。もともとは遊撃手で、現在本職の外野だけでなく二塁や三塁も守れる。182センチ、99キロ。右投げ右打ち。背番号42。家族は夫人と子ども2人。