プロ野球のキャンプも3日目! 担当記者が選んだ「今日の一番」を紹介します。


速い!阪神青柳のスーパークイックは最速0・8秒

 クオータースローの阪神青柳晃洋投手(23)がブルペン入り。この日の投手陣最多となる88球を投げ込んだ。

 投球の途中には練習中のスーパークイックを披露。こちらも投手陣で最速となる投球開始から捕手捕球時まで最速で0・8秒台を計測した。

 「今日は調子が良かったです。まとまってきた。クイックでも球速が落ちなくなってきたのでそれがすごいいいかなと思う」と笑顔を浮かべた。【阪神担当 梶本長之】

ブルペンでスーパークイック投球を見せる阪神青柳(撮影・上田博志)
ブルペンでスーパークイック投球を見せる阪神青柳(撮影・上田博志)
青柳晃洋のスーパークイック投球(撮影・上田博志)
青柳晃洋のスーパークイック投球(撮影・上田博志)
青柳晃洋のスーパークイック投球(撮影・上田博志)
青柳晃洋のスーパークイック投球(撮影・上田博志)

おっしゃー!おらっ!ジャスティス絶叫

 ソフトバンクのドラフト1位、田中正義投手(22=創価大)が3日、人一倍の絶叫をブルペンに響かせた。

 宮崎キャンプ2度目のブルペン投球で、1月の自主トレも含めて最多の64球を投げた。だが今回は冷静派? の右腕にしては珍しく、時折、「おっしゃー!」「おらっ!」など、気合の叫び声も交えた。

 キャンプ3日目で、肉体的にも精神的にも疲れが出てくる時期。「今日は力を入れたらどうなるかな、と思って投げた。おっしゃー、と声を出すといいボールがいくことが分かりました」。新境地開拓に充実の笑顔だった。

ブルペンで力を込めて投げ込むソフトバンク田中(撮影・梅根麻紀)
ブルペンで力を込めて投げ込むソフトバンク田中(撮影・梅根麻紀)

DeNA筒香強烈!スコアボード破壊弾

 DeNA筒香嘉智外野手(25)が、フリー打撃でスコアボードに直撃する打球を放った。打撃投手の球をしっかりとらえた打球はライナーで右中間へ一直線。スコアボードに当たり、破壊した。約20センチの破片が飛び散り、スタンドの観客から、この日1番の歓声とどよめきが起こった。「今日はたまたまコースなりに打っただけ。体は順調です」と事もなげに言い放った。【DeNA担当 栗田成芳】

フリー打撃で柵越えを連発するDeNA筒香(撮影・足立雅史)
フリー打撃で柵越えを連発するDeNA筒香(撮影・足立雅史)
筒香のフリー打撃の打球で壊れたスコアボード(撮影・足立雅史)
筒香のフリー打撃の打球で壊れたスコアボード(撮影・足立雅史)

日本ハム中島、居残り特守で動き軽快

 日本ハム中島卓也内野手(26)が特守で最後まで居残り練習を行った。コンディション不良を理由に2軍での調整中だが、軽快な動きを見せた。

 プロ3年目だった11年以降は1軍スタートだったため、7年ぶりの沖縄・国頭でのキャンプ。「サブグラウンドで特守やったり、朝から晩まで練習やっていた」と、当時を思い出し、懐かしんでいた。【日本ハム担当 保坂果那】

ノックを受ける中島(撮影・黒川智章)
ノックを受ける中島(撮影・黒川智章)

ロッテ成田、誕生日に鬼のかぶりもの

 ロッテ2年目の成田翔投手(19)が3日、19歳の誕生日を迎えた。練習後、報道陣からケーキのプレゼント。さらに、節分ということで、鬼のかぶり物も。

 秋田出身で、ファンの間でも色白の美少年と評判。快く鬼のかぶりものをしてくれたが、通りがかった先輩たちの「かわいい~」という“黄色い”声に照れていた。一番かわいかった成田でした。【ロッテ担当 古川真弥】

19歳の誕生日を迎え報道陣からケーキを贈られたロッテ成田。節分の日が誕生日ということもあり、鬼のカツラをつけてくれました。周囲からは「かわいい~」との声も!(撮影・江口和貴)
19歳の誕生日を迎え報道陣からケーキを贈られたロッテ成田。節分の日が誕生日ということもあり、鬼のカツラをつけてくれました。周囲からは「かわいい~」との声も!(撮影・江口和貴)

中日福谷が鉄腕発揮 3連投339球

 中日福谷浩司投手(26)が3日連続の100球超えで投げ込み量トップを走る。3日、沖縄・北谷球場のブルペンで114球を投じた。

 1日は109球、2日には116球を投げ、3日間で339球。「球数は決めてない。何かきっかけをつかむまではやめられないと思って」と連日の熱投。インステップする左足の修正に取り組んでいる。【中日担当 宮崎えり子】


日本ハム渡辺が恐縮イチバン 監督に球拾い…

 日本ハム渡辺諒内野手(21)が、身をすくめた。二塁守備の練習中、ノックをはじいて失策。ボールは芝生の上を転々として、ちょうど栗山英樹監督(55)のそばで止まった。拾おうとボールに近づく指揮官に、渡辺は「あとで拾います。置いておいてください」と冷や汗。一緒にノックを受けていた杉谷拳士内野手(25)も「あ、おまえ監督に拾わせるなよ」とツッコんだが、同監督は「いいよ、いいよ」とボールを手に。渡辺は「本当にすいません…」。この日、誰よりも恐縮していた。【日本ハム担当 本間翼】


広島安部、河田コーチより声デカく

 広島の全体練習後の重点練習の外野守備練習で、安部友裕内野手(27)が河田雄祐外野守備走塁コーチよりも大きな声でアピールした。「カモ~ン!」とノッカーの河田コーチを挑発し、ともに特守を受けた同学年丸佳浩外野手(27)には「さすが、ゴールデングラブ」と盛り上げた。

 全体練習でも先輩新井貴浩内野手(40)に「ナイスプレーです、新井さん!」声をかけるなど、この日は声で一番目立っていた。【広島担当 前原淳】


オリックス町広報、キャンプ敷地内情報は足で掌握

 オリックス春季キャンプ3日目で、一番精力的に歩いたのが町豪将(まち・かつまさ)チーフ広報(34)だった。

 広い宮崎・清武総合運動公園の敷地内を、午前中からてくてく。「お客さんを数えないといけないですから。球場とかサブグラウンドはもちろん、駐車場も。車の台数も判断材料になりますからね」。04年ドラフト4位で入団し、トルネード風のフォームから「野茂2世」とも期待された元投手。報道陣のいろんな要求に応えてくれる頼もしい存在だ。