捕手登録の日本ハム近藤が「二塁手適性検査」の第1段階をパスした。4日(日本時間5日)、米アリゾナキャンプ第1クール最終日は特守に参加。ここまで学んだ基本的な捕球動作などを確認した。「全てが初めての経験なので、1つ1つを吸収しようと思ってやっています」。今キャンプから本格的に取り組む二塁守備は人生初体験。持ち前の野球センスを発揮して順調に船出した。

 打力を生かすための大胆なコンバートだ。昨季は左膝の不安、送球難などから捕手としては機能できず、右翼守備に就く機会が多かった。白井内野守備走塁コーチ兼作戦担当は「外野はある程度できる。彼が外野以外のところで可能性が広がれば、チームにとってもプラスになる」と意図を説明。レギュラーの田中賢は今季で36歳。後継者育成も急務の状況の中で、同コーチは「可能性は極めて高い」と高評価。対応力の高さから周囲の期待を高めた4日間となった。

 第2クールでは二塁手としての初実戦も待っている。「実戦になればなるほど難しいと思う」と覚悟するように、細かい連係動作も多いのが二塁手。日本一連覇を狙うチームの新たなオプションとなるべく、勝負の日々は続く。