復活ロードに確かな光が差し込んできた。15年10月に右股関節手術を受けた巨人杉内俊哉投手(36)が9日、宮崎2軍キャンプで4度目のブルペン入り。座った捕手を相手に50球を投じた。コースの内外に直球とスライダー、チェンジアップを散らす順調な姿に、首脳陣は14日からの沖縄1軍キャンプ合流を検討。15年7月22日以来の1軍復帰が眼前に迫ってきた。

 濃密な50球が順調を物語っていた。杉内は、31球目から右打席に入った高田バッテリーコーチを相手に実戦仕様の投球を続けた。内角への直球で腰を引かせた後は、外角低めにチェンジアップを落とす。「よかったと思います。第1クールにちょっとやりすぎたので、このクールは控えめにしました」と、投球数を抑えながらも1球1球に明確な意図を込めた。今キャンプでは1、3、5日に続く4度目のブルペン入り。「自分の中ではもう少しやっておきたいけど、今でも実戦で投げられる状態にあります」と好感触を明かした。