まるでミニキャンプだ。10日、金本阪神が3月では異例、普段の約2倍近い4時間30分の長時間練習を敢行した。早出練習開始は午前8時40分。全体練習終了時間は午後1時を過ぎていた。内外野の守備練習に時間を割き、投手の犠打練習や居残り特打などキャンプさながらのメニューが続いた。

 金本監督 キャンプで足りなかったとか、課題が出たところがあるでしょ? 今年はちょっと試合を多く入れて、隙間で足りないところを補っていこうと。今日はそういう日だった。

 大山らを1軍練習に参加させてから、午後0時半開始の鳴尾浜の2軍戦に送り込むことも逆算し、早朝から練習。守備陣が計4失策を喫した8日ロッテ戦後、指揮官は「キャンプ中ならすぐに特守をやりたい」と話しており、特に内野ノック中はピリピリした空気が流れた。昨季はリーグワーストの97失策。一塁原口、二塁鳥谷などコンバート組も多いだけに、守備力向上に余念がなかった。