ロッテが4本塁打を含む15安打13得点でDeNAに大勝し、92年以来25年ぶりとなるオープン戦1位を決めた。伊東監督は「負けるより勝った方がいいけど」と控えめだったが、これで12勝1敗3分け。開幕まで2試合を残すが、四半世紀前(10勝3敗2分け)を上回る圧倒的な成績だ。要因を、同監督は「競争があるから無駄な試合がない。出た選手が結果を残そうとしている表れ」と分析した。

 遊撃、外野、先発、右の中継ぎ、第2捕手などチームのいたるところで争いがある。昨季までは、成績が悪い選手の中から誰かを“残す”しかないケースがあった。今は、結果を出した選手の中から、より良い方を“選ぶ”状況だ。この日は、平沢と遊撃を競ってきた中村が2ランを含む2安打3打点。「競争とは思っていない。自分のやるべきことをやってアピールするだけ」と落ち着いていた。伊東監督は「残り2試合も頭から」と明言。開幕戦スタメン起用の方針を示した。

 もちろん、オープン戦と公式戦は違う。2ランを放ち、打率を3割9分5厘に上げた鈴木は「ピークは(開幕戦の)31日」と強調した。勢いをつけて、1週間後を迎える。【古川真弥】