日本ハムの月間負け越しが早くも決まった。オリックス5回戦(東京ドーム)は、1-8の最終回に3点を返したが時既に遅し。今月残り8試合を残し、4勝13敗で3、4月の月間負け越しが確定した。栗山英樹監督(55)は、右内転筋筋挫傷で1軍を離れている中田を、最短となる23日の西武戦(メットライフドーム)で復帰させる可能性も示唆した。

 1つのミスが流れを変えた。初回に1点を先制し、2回も先頭打者が出塁。だが石井一が送りバントを失敗(捕邪飛)し、続く清水が併殺打でついえると、以降8回まで1本の安打も出なかった。栗山監督は「ミスはこっちの責任。ちゃんとしたことができないと負ける可能性はある。そうしておけなかったのはオレの責任」。今季2度目の5連敗は、毎試合ミスが目立った。

 今月は残り8試合を残し、早くも月間負け越し(3月31日の1試合を含む)が確定。連覇に挑むシーズンは、開幕で大きくつまずいた。「特効薬はない。誰よりも野球を愛して、必死になってやるしかない。必死にやっていれば流れはくる」。11・5ゲーム差をはね返して逆転優勝した昨季の快進撃も、原動力は若い選手たちの一生懸命なプレーの結集。上昇気流に乗れば、一気の逆襲に転じる力は十分に持っている。

 主砲の復帰も近い。この日の2軍戦で故障後2試合目の出場を無事に終えた中田は、最短であさって23日西武戦(メットライフドーム)での登録が可能。指揮官は「最後まで確認してもらって、いける可能性は探る」。痛めた右内転筋に問題がなければ、戦列に復帰させることも示唆した。

 左脇腹を痛めていた大田も2軍で復帰し、腰に不安のあった浅間もすでに出場を重ねている。態勢が整うまでは、あと少し。まだ桜の花びらが開かない北海道にも、まもなく春はやってくる。【本間翼】