月間MVP候補のソフトバンク内川が、チームを貯金街道へと導く。20試合を終え、打率はリーグ5位の3割4分8厘、3位タイの5本塁打、トップタイの19打点と絶好調。横浜時代を含め、通算6度目の受賞のチャンスだ。休日だった24日はヤフオクドームでマッサージを受けるなど、体のメンテナンスに時間を割き、今日25日からの日本ハム3連戦に備えた。

 「(相手が)勝負に来た中で厳しいボールを見逃しながら打てている。(打点は)前の打者が出てくれている証し。いいものは続けていきたい。打線がチャンスを作ってくれているので、そういう人たちのことを考えて打ちたい」

 今日25日は横浜時代も含め、過去12試合で49打数16安打、打率3割2分7厘、3本塁打、7打点と結果を残している北九州での開催。11年には移籍後初本塁打を放ち、初めてお立ち台に上がった。昨年も長男が誕生した7月20日にチームは北九州での連敗を8で止めた。手元に戻ってきたウイニングボールは自宅に保管しているといい「そんなこともありましたね」と懐かしんだ。

 チームは開幕から20試合を終え、10勝10敗の4位と勢いに乗れていない。内川は自身の成績について「1カ月しかたってないから、まだ何てことはない。1年間終わってみてどうか。今の結果を信用しているわけじゃない」と、謙虚な姿勢を貫くが、打線の中軸としてここまでチームを引っ張ってきた主将への期待は大きい。内川は思い出の地、北九州でも結果を残し、チームを上昇気流に乗せていく。【福岡吉央】