中日の必勝パターンがなかなか決まらない。逃げ切りに失敗した。

 3-1で迎えた7回の継投が裏目に出た。6回1失点、109球のバルデスに代えて、このところ4試合好投を続けている岡田をイニングの最初から投入。だが、先頭エリアンに中前打され、続く倉本に同点2ランを浴びた。さらにはロペス、筒香に連打され勝ち越し点も許した。

 勝ちパターンで決まっているのは実質、抑えの田島だけ。セットアッパーとして早くも20試合目の登板だった三ツ間は開幕時の勢いを失い、2四死球で岩瀬のリリーフをあおいだ。WBCで調子を崩し、出遅れていた岡田への期待は高かった。

 森繁和監督(62)は「あの3点(3-1の展開)を守りきらないと、しょうがない。(岡田は)何試合か出てきて抑えたから、みんなは信用してマウンドに送る。それができなかった。9番打者にね」と悔しそうに振り返った。【柏原誠】