日本ハム浦野が、感謝尽くしの2勝目を挙げた。7回4安打1失点。持ち前のテンポの良さで、好機をつくらせなかった。5回先頭への四球から1点を失ったが、味方打線の7発大爆発を背に好投。試合後、お立ち台から「本当に感謝しています。ありがとうございました」と野手陣に最敬礼した。

 右肩インピンジメント症候群からの復帰登板となった前回5日オリックス戦で、695日ぶり白星。この日も「変わらず、恩返しのつもりで投げました」と、丹念に1球、1球を投げ続けた。故障前より、粘り強さは増している。「走者を出しても、しっかり腕を振って投げられた。追い込んでからのボールが、しっかり投げられた」。チームメートの有原にも教えたことがあるフォークボールで三振を奪うなど、要所を締めた。

 本拠地・札幌ドームほどではないが、東京ドームでの主催試合だったため、多くの日本ハムファンから声援を受けた。照れくさそうに「応援がすごかった。良かったです」と、第一線に返り咲いたことを実感。恩返しは、まだ始まったばかりだ。【田中彩友美】

 ▼日本ハム浦野がロッテ戦に先発し7回を1失点(自責1)で今季2勝目を挙げた。通算12勝目。対戦カード別ではロッテと楽天から3勝ずつ、西武、オリックス、ソフトバンク、ヤクルト、広島、巨人から1勝。