中日が、松山・坊っちゃんスタジアムで開催されたヤクルト戦に9回逆転勝ちした。2点ビハインドの土壇場、ダヤン・ビシエド外野手(28)が逆転6号3ラン。3回にアレックス・ゲレーロ内野手(30)が7号ソロを放っており、今季3度目のアベック弾を決めた。終始劣勢の展開だっただけに、森繁和監督(62)も試合後、開口一番「今日は勝ったの?」。勝ったぞなもし。

 松山銘菓「坊っちゃん団子」のような白球が、左翼席に運ばれた。2点を追う9回、あきらめない竜党に届けと、大砲ビシエドが逆転弾だ。「ホームランが打て、逆転できて最高です!」。誇らしげに叫んだ。

 ヤクルトの守護神秋吉の初球、外角高めのスライダー。「しっかり捉えられたので打った瞬間、いくと思っていた」。納得の6号3ランだった。

 3回には同郷キューバの僚友ゲレーロが7号ソロを放っていた。「インコース高めのストレートにうまく反応できたよ」。こちらも左翼席中段まで運んだ。シーズン当初は不調に悩んだ両外国人が連鎖するかのように、本塁打が出ている。最近5試合で3度、両外国人が本塁打で共演。もちろん全て勝利につながった。初のアベック弾となった7日巨人戦はゲレーロからビシエド。9日DeNA戦ではビシエドからゲレーロ。この日はG砲に触発されたかのように、V砲が決勝弾をお見舞いした。