ロッテは悲喜こもごものパラデス劇場で、15年7月以来2年ぶりの7連敗を喫した。

 1軍に復帰して3試合目の新外国人パラデスは1回、通算67打席目で今季初の適時打を放った。「変化球を待っていたんだけど、ストレートに体が反応した」。1カ月ぶりの今季2打点目を挙げた。

 井口、清田と合わせ、初回の3連続適時打で盛り上がったが、暗転したのは3回だ。先頭打者の平凡な左前打に、左翼を守るパラデスがダイビング捕球を試みて後逸。三塁打にした。「初回からのいい流れを持続したかった。捕れると思ったが迷惑をかけた」。ここから先発スタンリッジが崩れて3失点KO。救援陣も次々と失点を重ねた。パラデスは9回に1号ソロを放ったが「もっと競ったところで打ちたかった」と焼け石に水だった。

 今季初の3点差逆転負けに、伊東監督は「やっぱりやられちゃったよ。投手があまりにひどすぎる。安打17本はありえない。プロ野球のレベルに達してない」と怒りをあらわにした。初回に3点を奪った打線も、球団ワーストに1と迫る17試合連続の1桁安打。出口が見えない。【斎藤直樹】