中日吉見一起投手(32)が今季初勝利を挙げた。5回1失点でリードを保って、救援にあとを託した。「うれしいのはうれしいですが、先発として、ふがいない。あとを投げてくれた投手、打ってくれた打線に、勝ちをつけてもらって感謝しています」と反省ばかりだった。

 3日の広島戦で6失点KO。「チームに迷惑をかけている」と落ち込んだが、次の14日ヤクルト戦で8回1失点と持ち直した。この日も走者を背負いながら、制球よく、粘りを見せた。「チームが3連勝だったので流れに乗っていきたいと思った。やっとスタートしたなという気持ち。まだ(1勝4敗と)負け越しているし、チームも借金がある。早く1つでも返してきたい」

 防御率は3・71。7度の先発で打ち込まれたのは2度だけで、ハイクオリティー・スタート(7回以上、自責点2以下)も3度あったが、勝ち星に恵まれていなかった。広島戦の勝利は12年9月以来だった。