巨人菅野智之投手(27)がエースの貫禄を存分に見せつけた。

 初回、3回とピンチを背負ったが糸井、福留の相手主軸を抑えて切り抜けると、中盤から走者なしでもセットポジションでの投球も交えて微調整。

 7回無死一塁でのバント処理で二塁へ悪送球(記録は野選)と自らピンチを広げたが、動じなかった。高山を151キロの内角低め速球で見逃し三振、上本を139キロの外角高めのカットボールで空振り三振、最後は糸井を151キロのつり球で空振り三振と圧巻の3連続三振で絶体絶命のピンチを切り抜けた。

 4連続完封をかけた9日の前回対戦では初回に失点するなど今季初黒星を喫したが、見事にリベンジした。

 今季6勝目で通算50勝を球団史上4位のスピードで果たしたエースは「チームとしても相当の強い気持ちでこの3連戦に臨んでいる。まず初戦を取れたのは大きいと思います。前回、阪神にやられたときから打者の研究をやっていた。小林とも絶対に勝とうと、ここまで過ごしてきた。もっと長い回を投げないといけない。最低でももう1イニング。ちょっと7回にもたついてしまった。自分で招いたピンチなんですが、そういうときのために余力を残している。1つギアを上げる練習をしている。交流戦に入ればパリーグのいい打者がたくさんいる。交流戦の開幕も僕がいくと思う」と堂々と話した。