先発全員安打を放った中大(1部6位)が日大に2連勝し、2勝1敗で涙の1部残留を決めた。

 初回に内山京祐内野手(2年=習志野)の右前打で先制。2回には小野寺祐哉内野手(3年=白鴎大足利)が2ランを放った。3回にも吉田叡生主将(4年=佐野日大)の二塁打などで2点を追加し、流れを渡さなかった。投げては先発の畠中優大投手(2年=樟南)と、伊藤優輔投手(4年=小山台)が1失点リレーでつないだ。

 自ら丸刈りにして入れ替え戦に臨んだ吉田主将は、伊藤からウイニングボールを受け取ると涙を流した。「(清水)監督のホッとした顔を見たら、つい…。入れ替え戦が決まってからの3週間、精神的にもきついことをやってきた中で、少しはキャプテンとしての役割を果たせたかなと。また神宮でプレーができる感謝の気持ちもあり、つい涙が出ました」と言った。

 清水達也監督も「疲れました。ずっと打てないと言われていた中で打てたのは、技術もありますが、やはり気持ちですね。若いカウントからしっかり振っていけという話はしました。この結果は選手の自信になったかと思います。でも、いつも土俵際でこんなことやっていてはいけない。応援してくれる方がたくさんいるので、1部で早くいい報告がしたい」と秋季リーグの1部優勝に向けて練習に励む。