中日が痛恨の連敗を喫した。先発笠原祥太郎投手(23)が初回に筒香に3ランを被弾。2回に高橋の11号ランで2点をかえしたものの、その裏に追加点を奪われると打線も反発力を失った。

9回2死走者なしでアルモンテがショートへのゴロ。ワンバウンドの送球で、一塁手ロペスの足がベースから離れたと、セーフの判定がされた。続く高橋に一発で同点と期待がかかったが、ラミレス監督がリクエスト。それが成功して、判定はアウトに覆り試合はあっけなく終了した。

アウトの判定を出す際に、審判団が各位置に戻る動きもあったため、中日ベンチが判定の合意がなかったのでは、と誤解。試合終了後のベンチで森監督が責任審判の西本球審に詰め寄る場面もあった。立ち会った西山球団代表は「(リクエストでは)判定について物を言う権利はない。(審判団で)合意ができていたのか確認しただけ」と話した。西本球審も「非常に難しい判定だった。審判の中でも割れたが(合意して)責任審判の私がアウトの判定をした」。審判団内でも合意しての裁定だったことを説明した。

21日のDeNA戦(横浜)から始まった残り9試合。相性優先で先発を組んだがまさかの連敗発進になった。リクエストで覆った歯切れの悪い敗戦、そして歯車がかみ合わない連敗。本拠地ナゴヤドームでの6試合を残したが、負けられない試合が続く。森監督は、無言で球場を後にした。