プロ野球の表彰選手が21日、東京都内で開催されたコンベンションで発表され、最優秀選手(MVP)はセ・リーグが巨人のリーグ2連覇に貢献したアレックス・ラミレス外野手、パ・リーグは23年ぶりとなる21勝を挙げた楽天の岩隈久志投手がそれぞれ初受賞した。

 優勝チーム以外からのMVP選出は、2005年の杉内俊哉投手(ソフトバンク)以来3年ぶり10度目。5位チームからの選出は82年の落合博満内野手(ロッテ)88年の門田博光外野手(南海)と並び、リーグ史上最も低い順位だった。

 最優秀新人(新人王)は、セが育成選手出身では初となる3年目の山口鉄也投手(巨人)、パは2年目の小松聖投手(オリックス)に決まった。

 表彰選手はプロ野球担当記者による投票で決まり、ラミレスはセ有効投票総数199票中、166票の1位票を獲得。岩隈は1位票を73、2位票を44、3位票を24と幅広く点を集め、リーグ優勝の西武の中島裕之、中村剛也両内野手を抑えた。