労働組合・日本プロ野球選手会は4日、大阪市内のホテルで定期大会を開き、宮本慎也会長(ヤクルト)に代わり、新会長に新井貴浩副会長(31=阪神)を選出した。任期は1年。

 新井新会長は「宮本会長の対話路線を引き継ぎ、しっかりと経営側と対話して進めていきたい」と緊張の面持ちで抱負を語った。フリーエージェント(FA)制度改革などに3年間、取り組んだ宮本前会長は、31歳の新会長に「僕も最初は不安があった。できるだけバックアップする。新井君らしくやればいいと思う」とエールを送った。

 新井新会長は1999年、駒大からドラフト6位で広島入団。2005年に本塁打王。FAで今季から阪神在籍。今夏の北京五輪には日本代表として出場した。

 また定期大会では国内FAを行使した選手のポスティングシステム利用の制限や、アマ選手の海外流出問題などでも意見交換を行った。