日本プロ野球組織(NPB)の増島篤医事委員長は22日、東京都内のホテルでアンチ・ドーピング規定違反の疑いのある行為を一部で報じられた中日の吉見一起投手から事情を聴いた。

 吉見は疲労回復に効果のある「ニンニク注射」と呼ばれる点滴を受けていた。禁止薬物ではないが、静脈内に注入することは正当な治療以外は禁止されている。

 増島委員長は「体調が悪いときに球場内の診療所内で医師の判断で静脈注射を受けたとのことだった。至急、球団にカルテを取り寄せてもらって調査する」と説明した。

 規定違反があったと判断されない限り、吉見の試合出場は制限されない。

 [2009年10月22日22時10分]ソーシャルブックマーク