広島嶋重宣外野手(35)と西武江草仁貴投手(31)の交換トレードが成立したことが10日、両球団から発表された。広島は中継ぎ左腕の青木高広投手(30)が、西武は指名打者候補の新外国人クリス・カーター内野手(29)がともに故障で出遅れており、両球団の補強ポイントが合致した。

 嶋は04年に首位打者を獲得したが、昨季は54試合の出場にとどまるなど、出場機会が減少していた。江草も阪神時代は3年連続50試合以上に登板するなど活躍したが、昨季途中に移籍した西武では12試合の登板に終わっていた。

 江草は「西武では何も出来なかったので申し訳ない。(広島県出身で)子どものころからファンだったのでカープのユニホームを着て頑張ります」とコメント。嶋は「正直戸惑いはあったが、チャンスがもらえるなら追い求めて挑戦するのがプロ。(埼玉県出身なので)西武は子どものころからファンだった。早くライオンズにとけ込んで活躍することが、育ててくれた広島への恩返しにもなると思います」と話した。