【復刻版:2003年3月7日の日刊スポーツから】

 王ダイエーに衝撃が走った。小久保裕紀内野手(31)が6日、西武とのオープン戦(福岡ドーム)で本塁突入した際に右ひざを負傷。最悪で今季絶望の重傷を負った。福岡市内の病院でMRI検査を受け「右ひざ前十字じん帯損傷」などと診断され全治3カ月。1週間後の再検査次第で、手術に踏み切った場合は、全治6カ月で今季絶望の難しい状態となった。V奪回を狙うチームが、主砲抜きの厳しい布陣で03年シーズンに臨むことになった。

 ホームベース付近で倒れ込み、苦痛にゆがめた表情が、小久保の重傷を物語っていた。福岡市内の病院でMRI検査を受けた結果、右ひざに関する診断は「内側じん帯損傷」「前十字じん帯損傷」「けい骨、大たい骨骨ざ傷」「外側半月板損傷」だった。

 右ひざのはれがひどく、負傷箇所の損傷程度が明確に確認できなかった。今日7日に医師の全治に関する診断が出るが、丸尾チーフトレーナーは「個人的な見解」と前置きした上で、今季絶望の可能性さえ示唆した。「開幕はしんどいでしょう。(一般的には)手術しなければ(全治)3カ月くらい考えておかないといけない。手術した場合は(全治)半年くらいですか」。あまりにも大きなアクシデントだった。

 4回裏、一塁走者の小久保は、5番松中の左中間フェンス直撃の一打で一気に本塁に突入した。捕手椎木のブロックをかいくぐり右足をホームベースに伸ばした時、椎木の体重が小久保の右ひざにかかった。小久保は担架で球場内の医務室へ、その後、福岡市内の病院に救急車で搬送され、再検査の1週間後までは安静を義務付けられた。

 仮に前十字じん帯の損傷がひどければ、シーズン前半戦の出場が極めて厳しくなったばかりか、今季中の復帰さえも難しい。主砲の思わぬ離脱に王監督も「一刻も早く回復して欲しい」と沈痛な面持ち。実はこの日、主力選手は休養日に充てられたが小久保は「パの投手を見ておきたい」と、今季初めて同一リーグとの対戦に先発出場を志願。図らずも、責任感の強さが災いした結果となってしまった。