<西武3-3日本ハム>◇1日◇西武ドーム

 西武はこの日の日本ハム戦で、球団の前身である西鉄ライオンズのエースとして球史に残る活躍をした故稲尾和久氏の功績をたたえ、同氏が現役時につけた背番号「24」のユニホームを全員が着用してプレーした。西武はこの番号を永久欠番としている。

 「鉄腕」と呼ばれた稲尾氏が史上最多タイのシーズン42勝を挙げた1961年のユニホームを再現。2007年に70歳で亡くなった同氏に代わり、親族や西鉄OBの豊田泰光氏らを招いて記念式典を行った。

 長女の庄野多香子さん(50)は、ことし4月に亡くなった母律子さんの遺影を持参し「父が生きていたら大喜びしたと思う」と笑顔。拍手の中で始球式に臨んだ。試合は3-3の引き分けだったが、球場は約3万人の観衆で沸いた。西武は、西鉄が本拠とした福岡市にあるヤフードームで4日に行われるソフトバンク戦でも、同じユニホームで戦う。