雑誌「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で1973年から連載されてきた水島新司さんの人気野球漫画「あぶさん」が、5日発売号で終了し、プロ野球のスラッガー景浦安武の41年にわたる物語が幕を閉じた。

 最終回は、プロ野球人生を終えた景浦が、野球と出合ったころに思いをめぐらし、恩人の墓に酒を供えて締めくくった。

 水島さんは最後のページに「本当に、ありがとうございました」と読者へ感謝のメッセージを寄せた。この中で酒を飲まない水島さんが酒豪の主人公に託した思いや、連載開始当時、南海ホークスの選手兼監督だった野村克也さんを訪ね「代打なら使えるかもな」と励まされたエピソードなどをつづった。