阪神の新守護神のノースローに周囲が騒然となった。新助っ人の呉昇桓投手(31=サムスン)が10日、宜野座キャンプでマイペース調整を貫いた。

 宜野座ドームで投手がキャッチボールを行うなか、見ているだけ。その後も投球せずにダッシュなどを繰り返して引き揚げた。投手陣で唯一、投げる姿を見せず、故障かと勘ぐられた。

 呉昇桓は「もともと、韓国のときからブルペンで投げた次の日はノースローという調整をやっていた。まったく投げない日を作るということ」と説明。中西投手コーチも「ボールを触らないらしいよ」と話し、韓国球界最多の277セーブを誇る助っ人に調整を一任する。独特な練習方法で、開幕に向けて着実に仕上げていく。