愛媛・済美高監督の上甲正典氏が死去したことを受け、愛媛・宇和島東高時代に指導を受けたヤクルト岩村明憲内野手(35)が2日、都内で取材に応じた。先月28日に日帰りでお見舞いに訪れ、病室で言葉を交わしたという。

 岩村は「信じられない気持ちの方が強い。言葉にもならないし、気持ちの整理がつかない」と複雑な表情。「部屋に入ってすぐに『今日は参ったわ』とおっしゃった。監督が弱音を吐くことはなかった。指導を受けているときは悔しくてしょうがないこともあったけど、あの時代があって今がある。『背筋を正して、もう1度野球がしたい』とおっしゃっていた。上甲魂を胸にやっていかないとと病室で思いました。今はゆっくり休んでほしいです」と語った。