中日谷繁元信兼任監督(43)も、1歳下の日本ハム稲葉の現役引退に感慨深げだった。

 2日、神宮球場でのヤクルト戦前に報道陣に応対。ヤクルトと日本ハムで20年以上続いた対戦に思いを巡らせた。「同じ時代を歩んできた男がまた1人ユニホームを脱ぐんですね。対戦は常に駆け引きというか読み合いでした。こっちは狙い球を外そう、向こうは狙っている球を投げさせようという感じですね。1番印象に残っているのは、(06年)札幌ドームでの日本シリーズでカーブをホームランされたこと。完全に(読みを)外したのに、ものの見事に打たれた。あとで聞いたら『狙ってなかった』と。狙ってなくても反応で打てるのはすべてを兼ね備えているからでしょう。本当は1年でも長くやってもらいたいけど、本人が決めたこと。どういう思いで辞めたのか、1度聞いてみたいですね。本当にお疲れさまでした」。