<日本ハム1-0楽天>◇5日◇札幌ドーム

 日本ハム大谷翔平投手(20)が公式戦で自己最速の162キロを記録した。初回、先頭の銀次に対する2球目に記録。今季の球宴第2戦(甲子園)でマークしたが、公式戦では自己記録を更新。クルーン(巨人)の持つプロ野球公式戦最速記録にも並び、稲葉の「引退試合」をド派手に飾った。

 オリックスとのクライマックスシリーズのファーストステージ(11日開幕、京セラドーム大阪)へ向けての調整だったため2回で降板。2安打、3三振と上々の仕上がりを見せた。「今日は2、3イニングと決まっていたので、まず0点に抑えられて良かったです。(登板)間隔も空いていたので真っすぐ主体でどれだけ押していけるかを課題にしていましたが、まずまずだったと思います。ただもう少し精度を上げていけない部分もあったので、次の登板までには修正したいですね」。及第点も付けたが、課題も自己分析した。

 この日は稲葉の「引退試合」。「いろいろ気に掛けていただいた。ベテランの有名な選手から声をかけてもらって、僕もうれしかったです」と、入団当初からの思い出を振り返った。2年目の公式戦は、投手として11勝4敗、防御率2・61、打者としては打率2割7分4厘、10本塁打、31打点で終了。「去年よりは(投打)どっちも前進しているかなと思います。でもまだ勝てた試合もあったし、CSでしっかり結果を出せるように頑張りたいです」と意気込んでいた。