<SMBC日本シリーズ2014:ソフトバンク5-2阪神>◇第4戦◇29日◇ヤフオクドーム

 阪神の守護神呉昇桓投手(32)が全球直球勝負で打たれた。

 延長10回1死一、二塁から登板。松田を二飛に封じ2死一、二塁で6番中村と相対した。投じたこの日、8球目の石直球は内角高め。「キャッチャーのサイン通りに投げた。ちょっと中途半端になってしまった」。一振りされたライナー性の打球は、右翼スタンド一直線だった。

 サヨナラ3ランを浴びると、呉昇桓は打球の行方を確かめた。着弾と同時に、歓喜に沸く右翼スタンドに背を向けマウンドを後にした。